無線遠隔操作で建機運転が可能
ゴム人工筋肉(空圧)を利用した、小型・軽量で汎用性の高い、重機遠隔操縦ロボット
既存の建機に載せるだけで、運転者に代わって建機を運転します。無線遠隔操縦によって、運転者は離れた場所からリモコンでロボットを操縦。安全な場所から建機を動かすことができます。災害時の初期対応や、危険な現場の作業を安全で迅速に行います。
また、災害対応だけでなく、省人化や自動化のニーズにもお応えすべく、開発・改良を行っています。
SAMとは
コントローラーを使用し目視、またはモニター画面(※)を通してアクティブロボSAMを遠隔から操作することでロボットが稼働し、ロボットを搭載した建設機械が無人で稼働します。
SAMの特徴
- 既存の建機の運転席にSAMを搭載、人は遠隔から建機を運転することが可能
- ゴム人工筋肉を採用。衝撃性・振動性・防塵性等、厳しい現場作業に強い!
- ロボット全体の重量は約50kgと軽量 搭載から稼働までは、約30分で可能
- 搭載建機のバッテリー電源を使用するため、長時間の使用が可能
- LANを構築し、車載カメラと画像伝送装置で、モニター室からの遠隔操縦も可能
SAMを使うメリット
- 災害発生時の初期対応で、二次災害での人的被害を防ぎます。
- 既存の建機に搭載するため、お手持ちの建機を使用できます。
- 総重量約50kg、3分割に収納できることから、持ち運び・移動が簡単にできます。
- 建機がある現地に本機を輸送すれば、いち早く人命救助に向かうことができます。
- 1人で複数の重機を操作すれば待ち時間を解消でき、省人化にも活用できる。
SAMの活躍フィールド
- 災害発生時、応急復旧作業
- 除染・減容・廃炉等、原発関連作業
- 急斜面での伐採等、林業作業
- 高温や高湿等、悪条件下での建機作業
- 危険の伴う建機作業等
- ベテランのオペレーター様が減っていく中、女性や若い世代が活躍できる場の提供
開発の目的
地震や台風など災害発生時の応急処置や、危険な現場での建設作業を安全かつ迅速に行うことを目的とし開発されました。(平成27年4月に製品化)
SAM 今後の展望
自動化や長距離遠隔操作、適用重機の拡大で省人化にも貢献
従来から製品化しているバックホー用だけなく、ダンプやブルドーザなど幅広い重機の遠隔化や自動化に対応できる製品を開発中。